────Japan Association for East Asian Text Processing(JAET)──── △▼△▼△▼△ 漢 字 文 献 情 報 処 理 研 究 会 △▼△▼△▼△ ▽▲▽▲▽▲▽ メ ー ル マ ガ ジ ン ▽▲▽▲▽▲▽ ──────────── http://www.jaet.gr.jp/ ─────────── ========== 東洋学研究・教育の電子化と電脳漢字処理の最新情報 ========== ■□ 2010.1.1 □■ ■□ 一五六号 □■ ─────────────────────────────────── ・メーラーを等幅フォントに設定してください。 ・バックナンバーの閲覧・検索は、http://jaet.gr.jp/mag/ でどうぞ。 ─────────────────────────────────── 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◆◇ JAET か ら の お 知 ら せ ◇◆ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓ ┃漢┃字┃文┃献┃情┃報┃処┃理┃研┃究┃第┃10┃号┃★絶賛発売中!★ ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┛ ┏━━┓ ┃目次┃ ┗━━┛ ■□漢情研2009年公開講座 報告□■ ●公開討論会 著作権をめぐる新動向 "Googleブック検索"と著作権法改正案 ・著作権をめぐる最近の動向 Googleブック検索問題と著作権法改正案 小島 浩之 ・KOTONOHA『現代日本語書き言葉均衡コーパス』における著作権処理 前川喜久雄 ・著作権法改正と国立国会図書館のデジタル化を巡って 大場 利康 ・雑考:Googleブック検索とアメリカの出版事情 清水 哲郎 ・学術情報のディジタル化 国立国会図書館の新たな役割 石岡 克俊 ■□特集1 『漢情研』10年を振り返る 漢字文献情報処理の変遷□■ ・『漢情研』10年を振り返って 山田 崇仁 ・電脳漢字処理環境この10年 上地 宏一 ・図書館・OPAC・漢籍 小島 浩之 ・人文学情報教育の10年 山田 崇仁 ・Nグラム特集、その後 師 茂樹 ・中国語CAI実践レポート 田邉 鉄 ■□特集2 人文系学生への情報教育とカリキュラム□■ ・漢字文献情報処理教育には何が必要か 山田 崇仁 ・人文学情報教育に携わって 山田 崇仁 ・授業報告:卒業論文作成のための情報検索入門 藤原 敦 ・「人文系学生のためのITスキル共通参照枠」の提案 山崎 直樹 ・授業実践:コンピュータ中国学─知る・使う・作る─ 清原 文代 □■中国語CAI実践レポート Webを活用した中国語授業プラン□■ ・未知の単語との遭遇─辞書では分からない単語へのアプローチ 氷野 善寛 ・画像が伝える中国語─文字だけでは伝えきれない中国語を知る 中西 千香 ・中国の伝統行事─調べてみよう!中国と日本の行事の相違 三枝 裕美 ・「たまご一個いくら?」の中国語 田邉 鉄 ・就活で学ぶ中国語 清原 文代 ・教室から旅する90分 金子 眞也 ■論文■ ・東京大学総合図書館所蔵鴎外文庫「明代勅命」管見 小島 浩之 ・GraphText─紙テープに呪縛されないテキストデータの試み 師 茂樹 ▽▲▽▲情報リソース レビュー▽▲▽▲ ・アプリケーションソフト Windows7&Office2010 テクニカルプレビュー版 / 一太郎2009&ATOK2009 / Webブラウザ / WorldVoice日中英韓 山田崇仁 / 秋山陽一郎 / 金子眞也 ・学術リソース 中国のネットとIT事情 千田大介 ・学術ソフト・製品 USB個人用小型データベース─愛如生拇指数據庫:『方以智著作集』を例 に 齊藤正高 ■□自著紹介■□ 『情報歴史学入門』 ┌───────────┐ │ 定価:2,000+税 │ ├───────────┤ │ISBN:978-4-87220-134-5│ └───────────┘ ・最寄りの中国書籍店・書店にてお求め下さい。 ・書店への入荷が困難な場合は、オンライン通販窓口をご利用下さい。 現在、申し込み受付中です(http://jaet.gr.jp/shop)。 ・漢情研会員は、専用窓口にて会員価格にてお求め頂けます。 掲示板・メーリングリストの関連情報をご参照下さい。 ─────── ■会員向け情報 ─────── ○【重要】会費納入のお願い 会費未納の方は、出来るだけ早くお振り込みください。 振込口座は http://www.jaet.gr.jp/JAET-BBS/ (会員専用)トップペー ジにてご確認ください。また、会員種別変更(一般・BBS)も随時受付中 です。 ※一般会員で本年度会費が未納の方には、『漢字文献情報処理研究』が発送 されません。早急にお振り込みください。 ○一般会員向け『漢字文献情報処理研究』第10号発送について 一般会員の方への『漢字文献情報処理研究』第10号の発送は完了しており ます。まだお手元に届いていない方は下記フォームよりお問い合わせくだ さい。 ご感想・お問い合わせフォーム http://www.jaet.gr.jp/jj/imp.html ○総会の報告 2009年度総会の報告がアップされています。以下のページでご確認下さい。 http://www.jaet.gr.jp/JAET-BBS/2009.html (会員専用) ─────────────────────────────────── 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◆◇ JAET-BBS ダ イ ジ ェ ス ト・2009.11.26〜12.25◇◆ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ・漢情研会員はリンクをクリックするとJAET-BBSの当該発言を閲覧できます。 ・BBS更新情報はRSSでも配信しています。http://jaet.gr.jp/index.xml ────────────────────── ■電脳情報 <Webサイト・ソフトウエア etc.> ────────────────────── ○【フォント】Microsoftがバンドル中国語フォントのライセンス訴訟で敗訴 中国のフォントベンダー中易とMicrosoftが争っていた裁判で、中易が勝訴。 ライセンスの期限に食い違いがあった模様。 http://www.china-e.com.cn/main/html/jinkuang.htm http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info3&mes=780 ○【データベース】四部叢刊のVista・7対応は 四部叢刊のWindows Vista・7対応についてメーカーに聞いてみたところ、 技術者流出につき対応は無理、という答え。XPモードで使うしかないかも。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info3&mes=782 ○【IME】Google 日本語入力 ネット上の日本語表現をもとに変換辞書を作ったというGoogleのIME、サブ カル方面に強いだけでなく、意外と中国の古い語彙もカバーしている模様。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info3&mes=783 ○【教育】コピペルナー! 学生のレポートがどの程度ネットのコピペでできているかを判定するソフト が発売に。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info3&mes=790 ○【ATOK&一太郎】新バージョン2010が発表 定番ソフトの新バージョン。多言語方面では、Unicodeのサロゲートペアを 意識した変換が可能に。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info3&mes=792 ─気まぐれコラム─────────────────────────── 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◆◇ 謹賀新年 ◇◆ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 師 茂樹 ●今年もよろしくお願いします 漢字文献情報処理研究会代表の師茂樹です。あけましておめでとうございます。 メールマガジン読者の皆様の今年一年のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。 2010年も本研究会の活動にご理解、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し 上げます。 ●紙媒体から電子媒体へ? 本会の機関誌である『漢字文献情報処理研究』は、昨年10月に発行された第10 号で、10年という一区切りを迎えることができました。これもひとえに会員、 読者の皆様のご支援の賜物と感謝しております。 ところで、先月開催された総会で、この『漢情研』の販売を従来の紙媒体に限 定せず、PDFなどの電子媒体による販売の可能性についても今後検討していく、 という提案がなされました。現在『漢情研』のバックナンバーについてはPDF で無料公開していますが、直近の数号については紙媒体のみの販売となってい ます。論文単位、記事単位でのPDFを販売するとなると、現実的にはCiNiiでの 有料公開などが考えられますが、いずれにせよこのような議論の背景には、紙 媒体による入手を望まない読者が増えてきている現状があります。 本研究会でもこれまで何度も議論されていることですが、紙媒体が電子媒体に 完全に取って代わられるということは、ここしばらくはあり得ないでしょう。 『漢情研』についても従来の紙での発行を完全になくすことは考えていません が、今後、電子媒体に少しずつシフトしていかなければならないのも、また間 違いないように思われます。 ●電子出版の世界的な趨勢 この問題は、もっと視界を広げれば、第10号で特集したGoogleブック検索問題 や国会図書館の蔵書デジタル化の話題ともつながってくるでしょう。同様に、 Amazonがやっている「なか見!検索」や、まだ日本語版はないもののAmazon Kindleをはじめとする電子ブック市場の(何度目の正直かはわかりませんが) 活況も関連してくるかもしれません。 「個人が印税35%の電子書籍を出版できる時代 - Amazon Kindleの衝撃」とい う記事(http://blogs.itmedia.co.jp/saito/2009/12/235---amazon-ki.html) は、従来は高額だった研究書や小さな研究会の機関誌などの発行を後押しする かもしれない情勢を紹介したものとして、注目したいところです。従来でした ら、2万円の研究書を500部刷って、ほとんどが著者買い上げ、あるいは補助金 による穴埋め、みたいな、とてもじゃないですけど売れない・買えないという 何のための出版だかわからない状況でした。しかし、仮に電子出版で2,000円 という設定でしたら、売ろうと思えば売れるし、買おうという人も出てくるで しょう。また、2,000円の本が5,000部売れたら印税35%だと350万円という年収 ぐらいの収入になりますので、大学での定職はないが、良質な教養書、一般書 などを毎年がんばって出版することで生きていこう、という研究者もでてくる かもしれません(いささか楽観的かもしれませんが)。 関連する話として(12月29日の投稿なので上のダイジェストには載っていませ んが)「InDesignのデータをiPhoneアプリへ変換」という書き込みがBBSにあ りました。研究書や雑誌をiPhoneの小さな画面で読むのは辛いかもしれません が、Amazon以外にも選択肢が広がるのは、電子書籍の普及という点でマイナス ということにはならないでしょう。 ●知の流通の多様性と『漢情研』 電子出版による収益化が、ビジネス的にも技術的にもかなり現実味を帯びてき ている今日、研究会での研究活動を発進する媒体としての使命を持った『漢情 研』がこのような流れに乗らない手はないように思われます。とは言え、上の CiniiやAmazon、Appleの例のように、同じ電子出版といっても様々な形式が考 えられます。今後、『漢情研』の電子出版的な展開については、その名の通り 「文献」の「情報処理」の「研究」を目指す本会にとって、それ自体が研究活 動となり得る大きな問題です。会員の皆様と議論をしていきながら作業を進め ていきたいと考えていますので、(この問題だけに限りませんが)積極的なご 参加をよろしくお願いいたします。 ==Information========================================================= ・このメールマガジンは、講読をお申し込みいただいた方に、無償で送信して おります。 ・このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用し て発行しています。http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000083458) ◆登録変更・講読停止 ----- http://jaet.gr.jp/mag/ ◆漢情研入会申し込み ----- http://jaet.gr.jp/guiding.html ====================================================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃漢字文献情報処理研究会メールマガジン 一五六号 [2010.1.1]┃ ┃ 毎月1日発行┃ ┠─────────────────────────────────┨ ┃ 編集・発行:漢字文献情報処理研究会┃ ┃ 本号編集担当:師 茂樹┃ ┠─────────────────────────────────┨ ┃本メールマガジンの内容を、著作権法に定められた範囲を超えて、無断で┃ ┃引用・転載・再利用することを厳禁します。 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ |