――――Japan Association for East Asian Text Processing(JAET)――――

△▼△▼△▼△     漢 字 文 献 情 報 処 理 研 究 会     △▼△▼△▼△
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========== 東洋学研究・教育の電子化と電脳漢字処理の最新情報 ==========

                       ■□    2009.5.1    □■
                       ■□   第一四八号   □■

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◆◇ JAET か ら の お 知 ら せ  ◇◆
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■会員向け情報
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○『漢情研』第10号論文投稿要領
  本年秋発行予定の会誌『漢字文献情報処理研究』第10号への論文投稿を受付
  中です。会員諸氏の投稿をお待ちしております。

  ・エントリー締め切り:5月31日
  ・投稿締め切り:7月26日

  ※詳細は、JAET-BBS(http://www.jaet.gr.jp/JAET-BBS/an/00833.html)を
    ご参照ください。

○【重要】会費納入のお願い
   会費未納の方は、できるだけ早くお振り込みください。
   振込口座は http://www.jaet.gr.jp/JAET-BBS/ (会員専用)トップペー
   ジにてご確認ください。また、会員種別変更(一般・BBS)も随時受付中
   です。

   ※ 一般会員で会費が未納の方には、『漢字文献情報処理研究』が発送さ
      れません。早急にお振り込みください。

○一般会員向け『漢字文献情報処理研究』第9号発送について
   一般会員の方への『漢字文献情報処理研究』第9号の発送は完了しており
   ます。まだお手元に届いていない方は下記フォームよりお問い合わせくだ
   さい。

   ご感想・お問い合わせフォーム http://www.jaet.gr.jp/jj/imp.html

○総会の報告
   2008年度総会の報告がアップされています。以下のページでご確認下さい。
   http://www.jaet.gr.jp/JAET-BBS/2008.html (会員専用)

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◆◇ JAET-BBS ダ イ ジ ェ ス ト・2009.3.26〜4.25  ◇◆
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・漢情研会員はリンクをクリックするとJAET-BBSの当該発言を閲覧できます。
・BBS更新情報はRSSでも配信しています。http://www.jaet.gr.jp/index.xml

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■雑談  <電脳・社会・学界をめぐって>
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○ジャストシステムがキーエンス傘下に
   一太郎で知られるジャストシステムが、キーエンス傘下に入ったとのニュー
   スが。
   http://www.jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=ac4&mes=187

○どうなる?繁体字復活論
   中国で朱大可氏などが提唱する繁体字復活論、新しい規範漢字が発表され
   るとの情報が。
   http://www.jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=ac4&mes=188

○今年も低俗サイトリスト
   中国で今年も、低俗サイト取締キャンペーン中。このほど発表された低俗
   サイトリストのトップにはWAPサイトが多数。中国も携帯電話インターネッ
   ト時代に突入した模様。
   http://www.jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=ac4&mes=183

○Officeの方は2010
   次期MS Officeはバージョン名は2010になるとのこと。
   http://www.jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=ac4&mes=191

○Google和解の影響
   Googleブック検索と米出版者協会との和解を受けて、国内でもさまざまな
   動きが。
   http://www.jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=ac4&mes=192

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■電脳情報  <Webサイト・ソフトウエア etc.>
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○「楽々中国語」V5販売終了
   オムロンが「楽々中国語」V5の販売・サポートの終了を発表。cWnn以来の
   歴史を持つオムロンの中国語製品はこのまま消えてしまうのか?
   http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info3&mes=713

○【サイト】World Digital Library
   米国議会図書館とユネスコが共同推進する電子図書館プロジェクト。国立
   国会図書館も参加している。
   http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info3&mes=714

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■文字処理情報  <テキスト処理と文字コード>
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○【新常用漢字】日本語学会のコメント
   親常用漢字に対する、日本語学会理事会の意見書がWeb公開されている。ど
   の程度の影響力を持つのだろうか?
   http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=code2&mes=829


―気まぐれコラム―――――――――――――――――――――――――――
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◆◇ 春の椿事? ◇◆
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                                                  千田大介@電脳瓦崗寨

■32位?

アマゾンで本を探していた妻が「『電脳中国学II』って売れてるのね」と言っ
てきた。何ごとかと思ったら、アマゾンの本>歴史・地理>地理・地域研究>中
国のカテゴリーランキングがやたらと高くなっているのだと言う。あれ?っと
思って確かめてみると、確かに、32位(!)であった。

同カテゴリでは、現代中国の社会問題関連書籍や民族対立を煽るような書籍が
上位を占めているのだが、その中にあって32位は立派なものである。これは4
月15日のことだが、今でも100位台をキープしているから、春の椿事としても
大したものだ。

しかし、版元の好文出版に電話してみたところ、「本当ですか?!」との返事。
アマゾンからの『電柱II』追加注文でさぞや嬉しい悲鳴を上げていることだろ
うと思っていたのだが、どうやらそういうわけでもないらしい。もっとも、ア
マゾンで『電柱II』は、6〜11日以内発送になっているから、もしかしたら、
その時点で注文が届いていなかっただけかもしれない。

■なぜ今『電柱II』か?

4月という時期から考えると、おそらく大学の授業などでどなたかが教科書・
参考書に指定してくださり、一時的に注文が集中したのではなかろうか?そう
だとしたら、感謝感激である。

しかしそれでも、なぜ今『電柱II』なのか、という疑問は残る。ご存じだと思
うが、『電柱II』が出たのは2002年、もう七年も前である。解説している環境
も、Windows 2000 + Office XPで、とっくに陳腐化している。近ごろは、多言
語処理や中国語入力の方法を解説しているWebページも増えているし、また中
国学リソースやテキスト処理については、『漢字文献情報処理研究』の特集記
事でも簡潔にまとめられている。

もしかすると、記述は多少古くはなっているが、基本的な操作方法はあまり変
わっていないし、やはり一冊の単行本になっていた方が使いやすい、というこ
とだろうか?それはそれで、最新環境に対応した電柱シリーズの続きを出して
いない我々としては、怠慢をお詫びするしかない。

■電柱IIIはどうしよう?

実のところ、電柱執筆チーム(≒漢情研執行部)では、一昨年あたりから、電
脳中国学次期バージョンに向けた検討を続けている。当初、Windows Vista対
応版を、と思っていたのだが、Windows Vista対応のAppLocaleを待ち続けてい
るうちに(というよりは、多忙にかまけているうちに)、すっかりタイミング
を逸してしまった。もっとも、Visataはさほど普及しないままに消えて行き、
学校や企業などでは前評判が上々な次期バージョン、Windows 7にWindows XP
から一足飛びにアップグレード、というパターンが増えそうな雲行きであるか
ら、結果的にこれで良かったのかも知れない(そうか、その意味では、電柱II
がまだ現役で通用する所も多いのかも知れない)。そのようなわけで、次期バー
ジョンを出すとしたら、おそらく、Windows 7 + Office 2010に対応すること
になるのだろう。

一方、電柱IIIの中身をどのようなスタイルにするのか、これはこれで、難し
い問題である。そもそも電柱シリーズは、多言語・多漢字処理マニュアル、中
国学デジタルリソースガイド、それと、人文学情報化の基本理念、この三つを
詰め込んだ、かなり欲張りな本である。

このうちマニュアルは、図を多用した、それこそ、できるシリーズ的な作りの
方がよかろう。内容は、多言語・多漢字処理にとどめるべきか、それとも、
Word・Excelなどの基本操作まで含めるべきかが問題となろう。Officeのバー
ジョンやパッケージによる、機能・インターフェイスの差異をどこまでフォロー
するかも悩ましい問題だ。デジタルリソースガイドについては、大陸で大規模
データベース製品が多数出ていることを考えれば、マニュアル+大規模データ
ベース所在目録的なアプローチが必要かも知れない。一方、基本理念の解説は
文字中心になるのだろうが、そこに盛り込む内容も、人文学情報化の基本概念
解説だけでいいのか、それとも、例えば著作権の考え方や、文字コードなどの
規格策定との向き合い方といった周辺領域まで目配りした、幅広い解説が求め
られているのだろうか。このように、次なる電柱に相応しいスタイルや内容を、
まだ絞り切れていないのが現状である。

こうした悩みを抱えるようになったのは、人文学へのコンピュータ利用がそれ
だけ定着した証左であり、無印電脳中国学を出した頃と比べると、隔世の感が
ある。それはそれで喜ばしいことではあるが、実際に本を作らなくてはならな
い我々としては、頭の痛い問題だ。

こうした問題について、今後、漢情研会員諸賢にご相談申し上げることもある
ことだろう。その際には、是非とも忌憚ないご意見をお寄せいただきたい。

【このコラムは不定期掲載です。】

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Last-modified: 2018-10-20 (土) 15:51:08