――――Japan Association for East Asian Text Processing(JAET)―――― △▼△▼△▼△ 漢 字 文 献 情 報 処 理 研 究 会 △▼△▼△▼△ ▽▲▽▲▽▲▽ メ ー ル マ ガ ジ ン ▽▲▽▲▽▲▽ ―――――――――――― http://www.jaet.gr.jp/ ――――――――――― ========== 東洋学研究・教育の電子化と電脳漢字処理の最新情報 ========== ■□ 2003.12.1 □■ ■□ 第四十六号 □■ ―[PR]―――――――――――――――――――――――――――――――― ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓ ┃漢┃字┃文┃献┃情┃報┃処┃理┃研┃究┃第┃4┃号┃★公表販売中★ ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┛ ■■□ 本会機関誌最新号の最新刊がついに発売! □□□□□□■■■■ ■■□ 詳細情報・オンライン通販はhttp://jaet.gr.jp/jj/にて □■■■■ ■■□ 創刊号〜第3号も上記Webページにて販売中 □□□□□□■■■■ ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ・メーラーを等幅フォントに設定してください。 ・バックナンバーの閲覧・検索は、http://jaet.gr.jp/mag/ でどうぞ。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◆◇ JAET か ら の お 知 ら せ ◇◆ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――― ■□漢字文献情報処理研究会第六回大会のお知らせ□■ ―――――――――――――――――――――――――― ○日時:2003年12月6日(土)13:00〜 ○会場:慶應義塾大学日吉キャンパス来往舎中会議室 ○入場無料(但し非会員は資料代として500円申し受けます。) ◆要申し込み(申し込みは12月2日までにお願いします。 ~~~~~~~~~~ フォーム:http://www.jaet.gr.jp/meeting-form.html) ●研究発表(13:00〜14:00) ・師茂樹(花園大学専任講師) Nグラムと文字データベースによる漢籍の音韻分析の試み ・上地宏一(慶應義塾大学大学院) KAGE/cgiによる漢籍コンテンツの作成支援 ●パネルディスカッション(14:30〜17:30) 「漢字文献データの汎用フォーマット〜プレーンテキストからXMLまで」 パネリスト:師茂樹、千田大介、山崎直樹、小木曾智信 ※大会後、総会と懇親会があります。 ※詳細は、http://www.jaet.gr.jp/meeting.html#6 をご参照下さい。 ――――――― ■会員向け情報 ――――――― ○会員資格変更の手続きについて★最重要★ 上記臨時総会で会則改正が承認された事をうけて、会員資格変更用のフォー ムを設置しました。会員資格の種別は以下の通りになります。 一般会員(BBS利用+『漢情研』購読):年会費3000円 BBS会員(BBS利用のみ):年会費1000円 現在の会員の皆様は、自動的にBBS会員へと移行します。BBS会員から一般会 員への変更を希望される方のみ、以下のページより変更申し込み手続きをお 願いします。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/change.html ○会費納入のお願い 2002年度・2003年度会費が未納の方は、出来るだけ早くお振り込みくださ い。振込口座は http://www.jaet.gr.jp/JAET-BBS/(会員専用)トップペ ージにてご確認ください。 ====================================================================== 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◆◇ JAET-BBS ダ イ ジ ェ ス ト・2003.11.11〜11.25 ◇◆ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ・漢情研会員はリンクをクリックするとJAET-BBSの当該発言を閲覧できます。 ――――――― ■イベント情報 ――――――― ○人文科学とコンピュータシンポジウム(じんもんこん2003) 『デジタルアーカイブ −情報資源の活用と共有の深化をめざして−』 と き:2003年12月17日(水)、18日(木) ところ:国立歴史民俗博物館 詳 細:http://www.sigch.soken.ac.jp/2003.sympo/ ○第20回 歴史研究と電算機利用ワークショップ と き:2003年12月6日(土) ところ:慶應義塾東館5階会議室 主 催:情報知識学会 人文・社会科学系部会 ○第9回公開シンポジウム 人文科学とデータベース と き:2003年12月20日(土) 10:00〜17:20 ところ:大阪工業大学 情報科学部 1号館 1404教室 主 催:第9回公開シンポジウム実行委員会 後 援:人文系データベース協議会 協 賛:情報処理学会関西支部 ――――――――――――――――――― ■雑談 <電脳・社会・学界をめぐって> ――――――――――――――――――― ○【ニュース】北京発、DVD代替規格EVD登場 中国でDVD代替規格が発表される。中国国内規格として採用された場合、 ビデオデッキを買ってこなくてはならなくなるかも? http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=ac3&mes=310 ○【雑談】LAOX Book館閉鎖 秋葉原のLAOX Book館が閉鎖され、LAOXザ・コン館6Fに書籍売り場が。 T-ZONEにも店舗の変動があるが、秋葉原は本当に変化が速い。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=ac3&mes=311 ―――――――――――――――――――――― ■電脳情報 <Webサイト・ソフトウエア etc.> ―――――――――――――――――――――― ○【ソフト】WZ Editor5.0 Unicode対応が進み、中国語も問題なく入力・表示できるが、サロゲート ペアには未対応。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info2&mes=626 ○【雑誌】「情報処理」11月号 注目記事は、特集「知能ロボットの技術−人工知能からのアプローチ」、 「文字・文書の認識と理解」、「問題解決能力」、「日本語情報処理の諸 相」など。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info2&mes=598 ○【雑誌】 UNIX USER 12月号 注目記事は、「【第2特集】 OpenOffice.orgだ」、特別企画「Another HTML-lintって何さ」など。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info2&mes=630 ○star suite 7 Turbo Linux 8同梱のstar suite 6では可能だったインターフェイスの簡 体字・ハングルなどへの切り替えが、Turbo Linux 10同梱のstar suite 7 ではできなくなっている。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info2&mes=632 ○多言語テキストビューワーとしての iPod アップルのMP3プレーヤーiPodは、携帯多言語テキストビューワとしても 利用可能。制限もあるが、工夫次第でさまざまな利用の可能性がある。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info2&mes=634 ○中国語電子辞書がシャープからも発売 シャープが中国語対応電子辞書をリリース。「はじめての中国語学習辞典」 の収録と、コンテンツカードで辞書が増やせるのが売り。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info2&mes=636 ○Unihan Q Pen試用レポート 書同文のCJK+対応手書き文字認識ツール「Unihan Q Pen」の使用レポート。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info2&mes=640 ―――――――――――――――――――――― ■文字処理情報 <テキスト処理と文字コード> ―――――――――――――――――――――― ○【XML】 Office 2003 の XML スキーマを無償ライセンス これによって、Wordが無くてもWord文書を書くことが可能になった。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=code2&mes=545 ○ICTCLASについて 中国科学院計算技術研究所の詞法分析システム、ICTCLASの使用レポート。 同種のシステムは、北京大学計算語言学研究所でも公開されている。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=code2&mes=547 ○文字処理関係の本 ご紹介 『正規表現とテキスト・マイニング』、『WindowsPCによる日本語研究法 −Perk,CL TOOLによるテキストデータ処理』の紹介。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=code2&mes=549 ―気まぐれコラム――――――――――――――――――――――――――― 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◆◇DVDの憂鬱◇◆ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 千田大介@電脳瓦崗寨 http://wagang.econ.hc.keio.ac.jp/ ■VHSの憂鬱 中国の伝統劇が好きで昔から映像資料を集めている。また、中国映画や連続ド ラマなども、おもしろそうなものはついつい買い込んでしまう。おかげで昔か ら、映像メディアの規格の問題にはだいぶん悩まされてきた。 1990年代前半までは大変だった。映像メディアはVHS。非常にかさばる上に、 重い。しかも、テレビ方式の問題もあった。日本は北米方式のNTSC、ところが 中国は西欧方式のPALである。台湾で買ったビデオは問題ないのだが、中国・ 香港のものは自宅では再生できない。このため、大学にあった海外ビデオ用の 対応したシステムを使わなくては再生できなかった。そのシステムも、はじめ はPAL・NTSCの切り替えに対応したビデオデッキとテレビとをセットでそろえ たものだった。その後、映像信号の変換に対応したマルチビデオデッキが松下 やアイワから発売され多少状況は改善されたが、当時院生だった筆者には手が 出なかった。 ■VCDの福音 ところが、1990年代も後半にさしかかると、状況が劇的に変化した。VCDの登 場である。日本では、VHSとレーザーディスクの陰に隠れてさほど普及はしな かったが、台湾・香港や東南アジア諸国では圧倒的支持を受け、やがて中国で も爆発的な普及がはじまった。VCDはMPEG-1フォーマットでCDに動画を記録す るもので、一枚に一時間程度収録できる。画質はVHSとほぼ同等である。 VCDの利点は、低価格・省スペース、そしてなにより、テレビ方式の束縛から の解放にあった。パソコンでも鑑賞できるし、コンパチブルLDプレーヤー、さ らにはDVDプレーヤーを使って、中国から買ってきたディスクを問題なく再生 できる。 筆者の収集癖に火がついたのもこのころだったと思う。定職を得たこともある が、VCDはなにしろ価格が安かい。CD一枚あたり15〜30元ほどである。VHS時代 は、1タイトル100〜300元もしていたことを考えれば、十分の一である。 北京で入手できる京劇のVCDはほぼ買いそろえた。それに飽きたらず、地方都 市に出かけては、ご当地の地方劇のVCDを扱った店を探し、店に置いてある全 てのタイトルを“棚買い”と称して丸ごと購入するようになった。一都市で 100〜200タイトル、段ボール1〜2箱は購入するが、それだけ買っても4万円程 度である。店員に呆れられるのには、すっかり慣れた。 ■DVDの憂鬱 現在でも中国の映像メディアの主流はVCDであるが、ここ一二年でDVDの流通量 が格段に増加している。DVDは二時間以上の映像を収録できるので、映画を一 枚のディスクに収めることができる。画質もMPEG-2対応で、VCDよりも格段に 美しい。これから徐々に、VCDからDVDへの移行が進んでいくのだろう。 しかし、ハリウッド映画の収録を念頭に開発されたDVDには、さまざまな制限 がかけられている。例えばリージョンコード。世界中をハリウッド映画が公開 される順番で六つの地域に区切り、他の地域で発売されたDVDを見られなくす る仕組みである。アメリカ・カナダは1、日本や欧州などは2、中国は6である。 このため、中国で発売されたDVDソフトは、リージョンALL設定になっていない 限り日本では見られないことになる。 幸い、中国で発売されるドラマその他のDVDはリージョンALLのモノが多いのだ が、しかし日本に持ってきた場合、さらに障害が発生することがある。PAL・ NTSC問題というVHS時代の亡霊が復活である。国内のDVDプレーヤーで再生する 場合、PAL方式で映像が収められたDVDを受け付けてくれない機種が多い。パソ コンで再生する場合には問題ないのだが、ビデオ映像はパソコンのディスプレ イよりもテレビに映した方が見栄えがいいし、目も疲労しない。 しかし、そこは中国、リージョン問題・テレビ方式問題、いずれにもソリュー ションが用意されている。 まず、リージョン問題。中国国産DVDプレーヤーの大半は、リージョンフリー で全てのリージョンのDVDを再生できる。また、パソコン向けには国内マニア の間でも評判だというリージョンフリーDVD再生ソフト『超級解覇』が、30〜 40元ほどで販売されている。 次にテレビ方式問題。中国では、NTSCディスクの再生に対応したプレーヤーも 販売されているのだが、日本国内で使えるものとなると、PALからNTSCへの変 換もできなくてはならないし、DVD家庭用電源の電圧の問題もクリアしなくて はならない。 つい先日、北京を訪問した際に家電量販店で探してみたところ、リージョンフ リー、PAL・NTSC変換可能、110〜240V電源対応という、全ての条件に合致した DVDプレーヤーが見つかった。夏新電子の最高級製品、DVD8900である (http://www.amoi.com.cn/dvd/8900/)。価格は1670元(約23000円)と、一 般的なDVDプレーヤーの倍から三倍もの価格である。しかし価格だけのことは あり、中国のPALのテレビに接続してリージョン2・NTSCの日本のDVDを再生で きたし、テレビ出力方式をNTSCに固定すると日本のテレビにつないでPALのDVD を再生することもできた。薄型ボディーで箱も小さいので、スーツケースに二 三台詰め込むこともできそうだ。 ■それでも憂鬱なDVD このように、中国のソフト・ハードを利用すれば、かなり快適にDVDを視聴で きるようになる。しかし、これでいいのだろうか?中国製DVDデッキは、技術 開発した日本メーカーに特許使用料を未払いのまま世界各地に安価で売りさば かれてきた。昨年、長期間の交渉の末、日本側が特許使用料を相当にディスカ ウントして決着したのだが、まだ特許使用料支払いを拒否しているメーカーが 少なくないとも聞く。 特許権を支払ったとしても、規格外のリージョンフリーな製品を勝手に作って 販売していいはずもないし、それらの製品と争わなくてはならない日本や欧米 の製品にとっては圧倒的な不利である。WTO時代の中国が抱える知的財産権問 題は、海賊版がはびこるソフトウエアのみならず、ハードウエアの面でも深刻 なのだ。そのような背景を耳にしているだけに、それらの製品を個人的に買っ てきて使うのは、法的に問題な無いようだが、日本の産業の衰退に手を貸して いるかのような後ろめたさが残る。 このほかにも、さまざまな書き込み型DVD規格の乱立問題は、読者諸賢も身近 に体験していることだろう。現在、DVDに変わる次世代メディアの規格策定が 進んでいるようだが、望むらくはDVDのような憂鬱な思いをしなくてよい、そ んな規格に仕上げてもらいたいものだ。 【このコラムは不定期掲載です。】 ==Information========================================================= ・このメールマガジンは、講読をお申し込みいただいた方に、無償で送信して おります。 ・このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用し て発行しています。http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000083458) ◆登録変更・講読停止 ----- http://jaet.gr.jp/mag/ ◆漢情研入会申し込み ----- http://jaet.gr.jp/guiding.html ====================================================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ 漢字文献情報処理研究会メールマガジン 第四十六号[2003.12.1]┃ ┃ 毎月1日・15日発行 ┃ ┠─────────────────────────────────┨ ┃ 編集・発行:(c)漢字文献情報処理研究会┃ ┃ 本号編集担当:千田 大介┃ ┠─────────────────────────────────┨ ┃本メールマガジンの内容を、著作権法に定められた範囲を超えて、無断で┃ ┃引用・転載・再利用することを厳禁します。 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ |