―――Japan Association for East Asian Text Processing(JAET)―――― △▼△▼△▼△ 漢 字 文 献 情 報 処 理 研 究 会 △▼△▼△▼△ ▽▲▽▲▽▲▽ メ ー ル マ ガ ジ ン ▽▲▽▲▽▲▽ ―――――――――――― http://www.jaet.gr.jp/ ――――――――――― ========== 東洋学研究・教育の電子化と電脳漢字処理の最新情報 ========== ■□ 2003.3.15 □■ ■□ 第二十九号 □■ ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ・メーラーを等幅フォントに設定してください。 ・バックナンバーの閲覧・検索は、http://jaet.gr.jp/mag/ でどうぞ。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◆◇ JAET か ら の お 知 ら せ ◇◆ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ――――――― ■会員向け情報 ――――――― ○【重要】漢情研の会員制度と『漢情研』発行体制に関するアンケート 会員資格の変更・会費の値上げなど、漢情研の今後に関わる重要な議論で す。詳細は http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=an&mes=568 をご覧ください。また会員諸氏は、http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/wq/ のアンケートに必ずお答えください。[締め切り:3月20日] ○会費納入のお願い 2002年度・2003年度会費が未納の方は、出来るだけ早くお振り込みくださ い。振込口座は http://www.jaet.gr.jp/JAET-BBS/(会員専用)トップ ページにてご確認ください。 ○新入会員(2003.2.26〜2003.3.10) 1名の方が新たにJAETに入会されました。 ====================================================================== 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◆◇ JAET-BBS ダ イ ジ ェ ス ト・2003.2.26〜3.10 ◇◆ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ・漢情研会員はリンクをクリックするとJAET-BBSの当該発言を閲覧できます。 ――――――― ■イベント情報 ――――――― ○【講演会】情報知識学会3月度月例懇話会 と き:2003.3.18(火)18:30〜21:00 ところ:世界貿易センタークラブ(JR浜松町駅世界貿易センタービル38階) 講 師:中村一夫氏(国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発 部・教育課程調査官) 題 目:高等学校新教科「情報」について 会 費:1,000円(学生会員は無料) ○【シンポジウム】東洋学へのコンピュータ利用 第14回研究セミナー と き:2003.3.28(金)13:00〜17:00 ところ:京都大学学術情報メディアセンター北館(旧大型計算機センター) 3階 講習室 詳 細:http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/seminars/oricom/2003.html ○【イベント】東京国際ブックフェア2003 と き:2003.4.24(木)〜27(日)10:00〜18:00 ところ:東京都江東区有明3 東京ビッグサイト 東展示場 詳 細:http://www.reedexpo.co.jp/tibf/ ――――――――――――――――――― ■雑談 <電脳・社会・学界をめぐって> ――――――――――――――――――― ○【雑談】ゲイツ氏が自民党で? マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が日本と中国の政治家に働きかけ。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=ac3&mes=37 ○中国語をカタカナで表記すると...。 ピンインを英語読みしたカタカナを書いていいのか? 大いに疑問。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=ac3&mes=41 ○【雑談】新聞の中国語人名 「朝日新聞」の中国関係の記事で、江沢民に「チァンツォーミン」とフリ ガナを振るように変化? http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=ac3&mes=45 ―――――――――――――――――――――― ■電脳情報 <Webサイト・ソフトウエア etc.> ―――――――――――――――――――――― ○【イベント】ACL2003 計量言語学・言語処理に関する国際学会、ACL2003が札幌で開かれるとのこ と。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info2&mes=293 ○Accsess, ExcelのHTML出力 Access2000では、JISにない文字があると,その文字は,ユニコード番号で 置き換えられるが、それは最新版でも同じか? http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info2&mes=295 ○【ソフト】オムロン楽々中国語バージョンアップ オムロンソフトウェアの「楽々中国語」がバージョンアップされるようで す。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info2&mes=300 ○【雑誌】「東方」の中央研究院記事 「東方」265号に堀池明氏の「台湾における清代トウ案資料のデータベース 化とその利用」が掲載。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info2&mes=304 ○【サイト】アジア・オープンソースシンポ 「アジア・オープンソースソフトウェア・シンポジウム2003」会議の参加報 告(速報版)がアップされています。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info2&mes=309 ○【講演会】 高等学校新教科「情報」について 情報知識学会3月度月例懇話会の内容は、2004年度から高校で必須科目とな る「情報」について。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=info2&mes=311 ―――――――――――――――――――――― ■文字処理情報 <テキスト処理と文字コード> ―――――――――――――――――――――― ○ケセン語訳 新約聖書 毎日新聞書評欄に、ケセン語訳 新約聖書 『マタイによる福音書』が紹介 されていました。 http://jaet.gr.jp/JAET-BBS/contents.cgi?room=code2&mes=463 ―気まぐれコラム――――――――――――――――――――――――――― 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◆◇ 中国は両睨み? ◇◆ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 二階堂よしひろ@電気漢文箱 http://nika01.hum.ibaraki.ac.jp/~nikaido/ ■ビル・ゲイツ氏の中国来訪 先週は学生引率のため、上海に出張していましたが、テレビのチャンネルを回 すと、あちこちのニュースでビル・ゲイツ氏が登場してました。 最近、中国政府はLinuxなどのオープンソースへの傾斜を強めていました。中身 の見えないOSを使うより、すべてか開示されているオープンソースソフトを使 う方がよい、という判断があったようです。 実際、中国政府は「アメリカ政府の策略により、中国にあるWindowsのマシンに は、情報をこっそり引き出すことが可能な裏のコードが埋め込まれているのだ」 と本気で疑っている向きがありました。しかしいくらマイクロソフトでも、そこ までやりますかねえ(笑)。 まあ、それは穿ちすぎだとしても、少なくとも「中身の見えないOS」に関する 不安は強かったようで、それで中国政府がLinuxに代表されるオープンソースへ の肩入れを行ったことは記憶に新しいです。例えば、有名な「紅旗Linux」など は、中国が独自にLinuxに改良を加えたもので、政府のテコ入れにより、広く使 われることになりました。 マイクロソフトは、中国を始めとする各国政府がオープンソースへの傾斜を深 めるのに対抗するため、Windowsのソースコードを開示する新たなプログラムを 打ち出しました。それがGSP(Government Security Program)です。 ■両睨み? このGSPとは、Windowsの2000/XP/2003 ServerなどのOSについて、政府などの公 の機関に対し、Windowsのソースコードを閲覧することを許したものです。 それだけでなく、このソースコードを利用して、独自のバージョンを作ること も許されているようです。 ニュースによれば、中国とマイクロソフトはこのGSP契約を結ぶことに同意した ようです。これは結構驚きでした。 マイクロソフトとしては、中国などの各国政府が、「オープンでない」という 理由だけでLinuxなどの他のソフトへ傾くのを防ぐつもりだったのでしょう。そ の点においては、この施策は部分的に成功したかもしれません。 しかし、政府などの機関だけに開示が可能というGSPは、ある意味では「なんち ゃってオープンソース」と言えなくもありません。とはいえ、これまでソースコ ードの開示については、「知らぬ存ぜぬ」を決め込んでいたのに比べれば、かな り態度が変わってきたと言えるでしょう。 ただ、今回のプログラムは、あまりにも「小出し」に過ぎるのではないでしょ うか。また政府機関などにいわば「特権的」に開示を許すというのは、どうも、 あまり好ましい態度とは思えません。 また、GSP契約を結んだからといって、中国政府は紅旗Linuxなどへのテコ入れ を止めるとは思えません。一方で独自のオープンソース戦略を進め、一方で現 実に広く使用されているWindowsに関して掣肘を加える、という両睨みの戦略で 行くのであろうと思われます。なんだかんだいってしたたかなのが中国ですか らねえ(笑)。 それにしても、WindowsにしてもLinuxにしても、こんな方向へ向かっていき、中 国の政治にまで影響を及ぼすなどとは、数年前には予想できませんでしたね。 ==Information========================================================= ・このメールマガジンは、講読をお申し込みいただいた方に、無償で送信して おります。 ・このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用し て発行しています。http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000083458) ◆登録変更・講読停止 ----- http://jaet.gr.jp/mag/ ◆漢情研入会申し込み ----- http://jaet.gr.jp/guiding.html ====================================================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ 漢字文献情報処理研究会メールマガジン 第二十九号 [2003.3.15]┃ ┃ 毎月1日・15日発行 ┃ ┠─────────────────────────────────┨ ┃ 編集・発行:(c)漢字文献情報処理研究会┃ ┃ 本号編集担当:二階堂善弘 ┃ ┠─────────────────────────────────┨ ┃本メールマガジンの内容を、著作権法に定められた範囲を超えて、無断で┃ ┃引用・転載・再利用することを厳禁します。 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ |