開催要領
電子書籍時代のプラットフォームとコンテンツ
- 日時
- 2011年7月31日(日)13:00~17:00
- 会場
- 慶應大阪リバーサイドキャンパス Room1 (大阪市福島区福島1-1-12 堂島リバーフォーラム3階)
開催趣旨
電子書籍は、紙媒体の書籍とは異なり、それが読者にとって利用可能となるためには、端末ばかりでなく、コンテンツ、ライブラリ、ストアといった諸機能が合わさって提供されなければならない。現在、多くの場合、(紙媒体書籍の)出版社はこの機能のうちコンテンツのみの提供を担っており(コンテンツ・プロバイダ)、ストア機能に不可欠な認証・決済あるいは購入した電子書籍の管理をするライブラリ機能はいずれもプラットフォーム事業者が握っている。
そこには、コンテンツに関する知的財産を有するコンテンツ・プロバイダとプラットフォームとのライセンス取引が存在し、その条件についてはさまざまな契約上の問題が内在している。また、紙媒体とデジタル媒体の同一書籍が競合する中、これらの間に現れる価格差をどう見るかという、いわゆる再販制度をどう位置づけていくかという問題もある。
電子書籍時代のコンテンツとプラットフォームの相互関係を考えるにあたり、電子書籍に先駆けて発展してきた電子辞書の分野は大変参考となる事例といえるかもしれない。
そこで、本シンポジウムでは、電子書籍におけるコンテンツ・プロバイダとプラットフォーム間の諸問題を検証し、電子書籍の今後について、コンテンツ創造のサイクルの側面とコンテンツの流通・取引の側面の二つの視点から考えてみることにしたい。
※本シンポジウムは当会と科学研究費補助金・基盤研究(B)「情報化時代における中国学次世代研究基盤の確立」(研究課題番号:23320010、代表者:二階堂義弘))との共催になります。
パネリスト・司会
- 石岡 克俊(慶應義塾大学准教授)
- 木村 一彦(大修館書店)
- 星野 渉(文化通信社)
- (司会)小島 浩之(東京大学講師)
お知らせ
- 入場無料(ただし非会員は参加費500円を申し受けます)
- 会場定員の都合により事前出席申込が必要です。
- 講座終了後、懇親会を開催します(締め切りました)