開催要領
文部科学省科学研究費特定領域「東アジア出版文化の研究」G班ジョイントセミナー
漢籍の情報化-これからの出版文化-
情報処理技術の発展により、人文科学の分野においても、大きな変化が起こりました。以前には文字コードの問題やネットワークの未発達などから、扱うことが難しかった漢籍データについても、昨今は大規模なデータベースや電子テキストが使われるようになってきました。電子技術の発展は、出版文化の変化にも関わる問題です。漢字文献情報処理研究会では早くからこういった問題に取り組み、検討を重ねてきました。また特定領域科学研究費「東アジア出版文化の研究」のG班においても、情報と出版文化のかかわりを探る試みが行われてきました。今回のセミナーでは、漢籍の情報化の現状を明らかにすると同時に、「何ができるのか、これからどうすべきなのか」を広く討論したいと思います。そのため、セミナーでは、これまでの漢籍データベース・電子テキストの歩み、それから現状の問題点、漢字コードとOS、ソフトウェア・ネットワーク技術、漢籍電子化の法律上の問題、人文科学的手法と情報化など、多面的な現在の視点から「これからの出版文化における漢籍」までを徹底的に検討します。セミナーということから、専門的な議論のみに傾くことなく、多くの方の来聴をお待ちします。
- 日時
- 2004年12月4日(土)13:00-17:00
- 会場
- 関西大学尚文館1階マルチメディアAV大教室
総会(12:00~12:30)
漢情研会員のみ
大会
研究発表(13:00~14:30)
- 漢籍コーパスの歩みと現状
- 山田崇仁(独立行政法人日本学術振興会特別研究員PD)
- 漢籍テキスト処理の現状と展望
- 秋山陽一郎(京都大学人文科学研究所COE技術補佐員)
- 漢籍と電子出版
パネルディスカッション「漢籍の新しい形-ネットワークとアーカイブ-」(15:00~17:00)
- 司会
- パネラー
- 相田満(国文学研究資料館助手)
- 石岡克俊(慶応大学産業研究所助教授)
- 守岡知彦(京都大学人文科学研究所付属漢字情報研究センター助手)
- 師茂樹(花園大学専任講師)
懇親会(17:30~19:30)
- 会場
- 関西大学生協BONPLAT
- 会費
- 一般5000円/学生・院生3000円
※要申し込み → 申し込みフォーム
諸注意
- 入場無料・参加自由
- 懇親会は要申し込み → 申し込みフォーム
- 当日会場にて、『漢字文献情報処理研究』・『電脳中国学II』等の特別販売を実施します。